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ガルデナ渓谷の伝統木彫工芸
北イタリア南チロル地方に位置するガルデナ渓谷は、アルプス山脈の中心地オーストリアの
インスブルッグから南の国境を越えてすぐのところに位置する歴史と伝統に育まれた美しい渓谷です。
この渓谷にはオルティセイ、サンタクリスティーナ、セルバと3つの美しい小さな村があります。
400年もの間、熟練した彫刻家達の故郷であり、伝統木彫工芸の発祥の地でもあります。
この地方の大多数の人々は何らかの形で木製芸術の仕事に携わっています。
そのため、この地方には伝統木彫工芸の会社や工房が数多くあり、モロダー社(設立1903年)、ドルフィ社(設立1892年)、アンリ社(設立1912年)、レピ社(設立1920年)があります。
西暦1600年頃、農民達が冬場の手仕事に日常の道具や玩具を作り始め、後にその技術は、芸術作品へと高められていきました。
雪解けの春になると、たくさんの作品を背負ってローマをはじめ
ヨーロッパの各地で販売をしました。
1872年にこの渓谷に最初に設立されたオルティセイの美術学校によって代々受け継がれてきた技術が統一され強化されました。
素材は小さい木彫にはアルプス楓、大きい木彫には菩提樹が使用されています。硬い木なので彫刻には時間がかかりますが、精密な作品に仕上げることができます。
ていねいに手彫りされた作品は、そのままでも大変美しいものです。
彩色を施す場合ももちろん1点1点すべて手で描かれ、作品ごとに色は異なります。それぞれが芸術品コレクターにとって、代々家宝として伝えてゆく貴重な作品です。 |